Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
慢性腎臓病(CKD)は進行性の腎機能障害を呈する症候群であり,腎機能が低下すると組織が低酸素に陥り,尿細管萎縮や腎間質の線維化が進み,一度線維化した腎臓は元に戻ることはない.ゆえに腎臓線維化に関わる因子の同定やその意義を解明することは,CKD治療のターゲットとなりうる.申請者らは,RNA-seqとChIP-seqを組み合わせた網羅的解析にて,腎臓の間質線維化の抑制に関わる新たな因子としてBst-1(Bone marrow stromal cell antigen-1, CD157)を同定した.本研究では,Bst-1の腎臓における分布・役割・機能を解明し,腎臓線維化のメカニズムにどのように関与するのかを解明する.