Project/Area Number |
23K15286
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53050:Dermatology-related
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
鍬塚 さやか 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (20739924)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 剥脱性口唇炎 / 唾液 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、難治性疾患である剥脱性口唇炎の唾液を採取し、健常者の唾液と様々な比較解析することで、剥脱性口唇炎の唾液の特徴(細菌叢、タンパク質、代謝物質)を特定することを目的としている。口腔内環境の観点から探索し、それらが角化細胞に与える影響について検証する。唾液の特徴が明らかになれば剥脱性口唇炎の病態解明に大きく役立つとともに、創薬につながることが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
剥脱性口唇炎は希少疾病かつ難治性であり病気の認知度が低い。これまで研究が進んでおらず大規模試験や臨床研究は存在しない。本研究は、剥脱性口唇炎の唾液を採取し、健常者の唾液と様々な比較解析することで、剥脱性口唇炎の唾液の特徴を特定することを目的としている。 これまでに我々は剥脱性口唇炎の病態を探ったところ、唾液の性質の変化とともに組織学的には赤唇縁が粘膜化生を呈していることをつきとめている。本研究ではさらに剥脱性口唇炎の唾液をマイクロバイオーム、プロテオーム、メタボロームの3つの網羅的解析を行い、口腔内環境の観点から探索的に検証し、それらが角化細胞に与える影響についてin vitroで解析を行う。 本年度は患者群5名と健常者14名の同意を得て、耳下腺からの純唾液と口腔内唾液を採取し検体回収を行った。純唾液と口腔内唾液を大阪大学微生物病研究所遺伝子情報実験センターに提出し、細菌叢解析を行っている。長崎大学病院薬剤部で純唾液と口腔内唾液のプロテオーム解析を行っている最中である。今後はさらに大阪大学創薬等先端技術支援基盤プラットフォームでメタボローム解析を行う予定である。これら結果を得て患者群と健常群間での細菌叢、タンパク質、代謝物質の差を明らかにし、それらの細菌に対する影響の実験や、角化細胞への影響、細菌のインタラクションの解析を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
患者群は健常群に比較して少なかったが想定通りであった。計画通り唾液検体を細菌叢解析に提出し結果を解析中である。今後プロテオーム解析、メタボローム解析に提出予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、唾液の細菌叢解析・プロテオーム解析・メタボローム解析の結果を解釈する。患者群と健常群間、純唾液と口腔内唾液間でそれぞれの差異を見出していく。差のあった細菌・タンパク質・代謝物質についてターゲットを絞り、引き続きその物質の細菌に対する影響の実験や、角化細胞への影響、細菌のインタラクションの解析を計画している。
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