Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
全身性エリテマトーデス(SLE)は、自己抗体産生と免疫複合体沈着に特徴付けられる、全身の臓器障害を来しうる予後不良の自己免疫性疾患である。若年女性に多く発症し、40歳までの一般人口比死亡率は約5倍と高く、社会的損失は極めて大きい。近年小児SLE患者において、末梢血中にミトコンドリア残存赤血球(mito+RBC)が存在し、SLEの疾患活動性やSLEの発症や病態形成に重要なI型IFN活性と相関があることが報告された。本研究は、成人SLE患者におけるmito+RBCの誘導メカニズムと、SLEの病態形成におけるmito+RBCの役割の解明により、SLE新規治療法の開発基盤を構築すること目的とした。