Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
結核はエイズ、マラリアと並んでWHO が制圧対象として挙げている三大感染症の一つである。また難治性の非結核性抗酸菌症の罹患率も近年増加傾向にある。対策構築のため抗酸菌と宿主応答の体内動態を理解する必要があるが、不透明な哺乳類において評価は難しい。また結核菌はリンパ管を通して感染が進行するが、リンパ管と菌の関係を解析した報告は少ない。本研究は、組織透明化技術を用いてマウスにおける抗酸菌の体内動態を3 次元的に解析し、結核菌に対する宿主のリンパ管新生阻害の治療効果を明らかにすることを目指す。本研究の知見は、菌の病原性や宿主との関係性を解明し、効果的な治療薬やワクチン開発に役立つことが期待される。