Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
高血糖母体から出生した児は将来の糖尿病や肥満の発症リスクが高い。母体の高血糖により、児のβ細胞にエピジェネティックな修飾が加わり生涯にわたって耐糖能に影響を与えるメカニズムも解明が進んでいる。妊娠中の母体の血糖値の厳格な管理によって、次世代の生活習慣病を予防しうる可能性がある。切迫早産に対して投与される塩酸リトドリン(β2刺激薬)は、母児の血糖に短期的に影響する可能性が指摘されている。本研究では、2003年-2005年に当院で出産した母児1,550名の参加する出生コホート(T-CHILD研究)を解析し、高容量β2刺激薬への胎内暴露が児に及ぼす長期的な影響を検証する。