Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
肺移植手術における移植肺の傷害は予後を左右するが、虚血再灌流障害(IRI)、急性拒絶(AR)、慢性拒絶(CLAD)の3つが挙げられる。これら各種肺障害は時期と機序が異なるが各機序における共通のプレーヤーとして好中球の関与が知られている。そのため申請者は好中球を標的にすれば各障害に対し共通の戦略により肺移植の予後向上に寄与できるのではと考えた。本研究では申請者が熟達しているマウス肺移植モデルを用いてFormyl Peptide Receptor(FPR)を介した好中球の動態制御の機序について解明し、FRPを介した好中球の制御により、IRI・AR・CLADに対する新しい治療戦略の確立を目指す。