Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本邦において大腸癌の罹患数および死亡数は増加している。腫瘍局所の免疫応答とサルコペニアの関連について種々の癌腫で報告されており、大腸癌でも腫瘍局所の免疫応答が全身の炎症反応、サルコペニアに関連し、不良な患者予後につながっていると考えられる。しかし、免疫細胞の浸潤と宿主の骨格筋低下の関連について統合的に解析した研究はなく、そのメカニズムには未だ不明な点が多い。本研究で多数例の大腸癌切除検体を用いて腫瘍局所免疫とサルコペニアの網羅的解析ならびに腫瘍局所において免疫細胞を誘導する骨格筋分解因子を同定する。さらに、大腸癌の新しい治療法や予後を予測するバイオマーカーの開発につなげるための研究を行う。