Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
組織修復における再生または線維性瘢痕形成への変遷は、細胞を取り巻く細胞外マトリクスの力学的な『硬さ』が深く関与する。生体臓器由来ECMを基に作製したハイドロゲルは、細胞が求める多様なコラーゲンやプロテオグリカンを含有し、形状や硬さを変え、様々な培養細胞での線維化や抗炎症効果が検証されている。しかし、生体環境下の腎臓において、ハイドロゲルのどのような力学特性が線維化と炎症制御に寄与するかは不明な点が多い。本研究では、新たなin vivo用のハイドロゲル適用デバイスを開発し、ECMゲル材の力学特性として重要な『硬さ』を基軸として、生体内の腎臓組織面における腎線維化/炎症の制御解明を目指す。