Project/Area Number |
23K15474
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 55020:Digestive surgery-related
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
松見 吉朗 東京工業大学, オープンファシリティセンター, 特任講師 (40639746)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 大腸がん / マクロファージ / 腫瘍微小環境 |
Outline of Research at the Start |
腫瘍の発生や進展において、腫瘍微小環境が重要な役割を果たすことは周知であり、非活性型マクロファージは暴露される液性因子によって、極性変化の影響を受けている。本研究では、腫瘍間質に存在するMSCがマクロファージ分極とどのような相互作用があるかを明らかにすることで、大腸癌の増悪における新たな治療戦略の可能性を提示する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、大腸癌の予後不良因子となるM2マクロファージの分極メカニズムを解明するため、腫瘍微小環境における間葉系幹細胞(MSC)の挙動と免疫学的役割を明らかにすることで、治療ターゲットとしてのMSCの可能性を模索することを目的としている。 2023年度は、これまでに経験の無かったヒト単球系白血病細胞株(THP-1)の培養およびM2マクロファージへの分極実験を行った。また、目的に到達する別の経路として、腫瘍微小環境の構成因子であるエクソソームの可能性にも着目し、以下のような結果を得た。 ・ヒト単球系白血病細胞株(THP-1)の維持培養等はおおむね問題無く実施できているが、THP-1をホルボール12-ミリスタート13-アセタート(PMA)処理により未活性型のマクロファージに誘導すること、種々の既報を参考にした実験系によるM2マクロファージへの誘導することは、低効率かつ再現性の低い結果となり、追加の検討が必要である。 ・マクロファージ以外の可能性として着目したエクソソームは、試験的に培養細胞の培養上清から目的のエクソソームを含む細胞外小胞の単離が再現よく行えた。今後は、必要に応じて本研究課題で用いる予定の間葉系幹細胞から単理を行い、マクロファージとの関連性も含め検討を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当該期間後半に所属研究機関を異動に伴い、新たな研究実施環境の整備が難航しているため、研究の進捗状況は遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
異動先の機関において実験環境が整いつつあり、今後は計画に従って間葉系幹細胞と大腸がん細胞の共培養実験を遂行していく予定である。動物実験にあっては、異動先での承認が必要なため、その対応および環境整備に取り組む予定である。
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