Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
進行食道癌の予後は不良であり、新規治療法の開発が喫緊の課題である。2020年に食道癌に対して免疫チェックポイント阻害剤(以下、ICI)が承認されて以降、切除不能進行・再発食道癌に対する2次治療としてのICI単独療法の承認に始まり、現在はICIと化学療法の併用療法が1次治療として推奨されている。ケモカインは細胞遊走と接着を調整する主要因子であり、腫瘍により産生された特定のケモカインは腫瘍増生と転移に寄与しており、他癌腫においては治療標的として報告されている。本研究では、マウス食道癌細胞皮下移植モデルを用いて、ケモカイン標的治療の併用が抗PD-1抗体の抗腫瘍効果を増強するか検証する。