Project/Area Number |
23K15492
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 55020:Digestive surgery-related
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
齊藤 亮 山梨大学, 大学院総合研究部, 臨床助教 (40866604)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 膵癌 / 血小板 |
Outline of Research at the Start |
膵癌は根治切除後でも局所領域再発が多い。その背景として、微小癌遺残のみならず、手術時の血小板との接触により局所領域再発が誘発されている可能性を想起した。本研究の目的は、膵癌の局所進展において、癌周囲支持細胞として血小板が果たす役割を解明し、新規治療標的を開発することである。従来止血作用が知られる血小板を切り口に、癌の進展機序を解明するという視点は、いわば発想の転換であり、新規治療法が実用化されれば既存のものとは全く異なる、癌治療の新展開を迎える可能性を秘めている。
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Outline of Annual Research Achievements |
膵癌は消化器癌の中でも予後不良な癌種であるが、特に根治切除後でも局所領域再発が多い。その背景として、微小癌遺残のみならず、手術時の血小板との接触により局所領域再発が誘発されている可能性を想起した。実際に我々は胃癌細胞において癌周囲支持細胞としての血小板の役割を解析し報告しており、膵癌に関する先行研究においてその傾向は胃癌に比べ膵癌ではより強い効果を示した。本研究の目的は、膵癌の局所進展において、癌周囲支持細胞として血小板が果たす役割を解明し、新規治療標的を開発することである。従来止血作用が知られる血小板を切り口に、癌の進展機序を解明するという視点は、いわば発想の転換であり、新規治療法が実用化されれば既存のものとは全く異なる、癌治療の新展開を迎える可能性を秘めている。本研究は新しい膵癌の進展機序の解明という学術的創造性のみならず、これをターゲットとした新規治療法の開発など、臨床的意義も非常に高い研究と考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに、血小板との反応による膵癌細胞の遺伝子発現の変化について解析中である。これらの中で治療標的となりうる分子の検索を行っている。 また、血小板と膵癌細胞を用いた実験系の確立を試みている。
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Strategy for Future Research Activity |
血小板作用による膵癌細胞の遺伝子発現変化のさらなる解明を行う。これらの中で治療標的となりうる分子を検索している。その分子のノックアウト等による膵癌細胞の悪性挙動の制御を試みる。また、膵癌細胞に作用する血小板中の分子を解析し、これらの抑制や伝達制御などを試みて、新規治療標的の開発に繋げていきたい。引き続き細胞実験、マウスを用いた動物実験などを予定している。
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