Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
糖尿病合併癌患者の予後は内服する抗糖尿病薬の種類によって大きく異なる。また、糖尿病患者の好中球は細胞外トラップ(NETs)を形成しやすく、これが創傷治癒の遷延をもたらすことも解ってきた。一般に、癌組織内には多数の好中球が浸潤しており、その一部はNETsを形成していることが解っているが、その生物学的意義は不明である。そこで、メトホルミンとDPP-4阻害薬がNETs産生能を介して予後にどんな影響を与えているのか?を動物実験とヒト癌の切除サンプルを用いて検討する。その結果から、近年社会問題化している「糖尿病合併癌」に対する新たな対策法を見出すことを目指す。