Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
食道がんは、本邦での臓器別死亡第7位の予後不良な癌である。食道がんの化学療法は、術前化学療法が標準化され、大きく変わろうとしている。しかし、切除不能となる例や根治切除を行うも早期に再発する例があり、化学療法や手術が正しい選択肢であったかを悔やむことも少なくない。事前に化学療法抵抗性や予後不良な症例を同定することができれば、個別化治療を行うことができる。近年、血清中のmiRNAが予後予測となりうると報告され、今後の研究の進歩が期待されている。本研究は、食道がん患者の血清から標的となりうるmiRNAを抽出し、臨床転帰を統合し、そのmiRNAの意義を解明するものである。