Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
腸管虚血再灌流(I/R)障害は、腸管自体の障害のみならず、遠隔臓器障害もきたして全身性炎症や多臓器不全を惹起するが、その分子機構は不明である。腸管に高発現しているGasdermin DおよびE(GSDMD/GSDME)はインフラマソームと呼ばれる炎症惹起分子複合体で活性化される孔形成分子であり、GSDMD/GSDMEのプロセシングによりパイロトーシス(Pyroptosis)と呼ばれる炎症性細胞死が誘導される。本研究では、腸管恒常性や腸管I/R障害におけるGSDMD/GSDMEおよび、その下流のパイロトーシスの役割を解明することを目的に研究を行う。