Project/Area Number |
23K15551
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 55040:Respiratory surgery-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小野寺 賢 東北大学, 大学病院, 特任助手 (90970674)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 肺癌 / TCRレパートリー / スクリーニング / ctDNA / T細胞 / T細胞受容体 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、肺癌特異的なT細胞受容体の同定およびそれを利用した肺癌の新たなスクリーニング検査の開発基盤の確立を目指すものである。悪性腫瘍(がん)の治療成績向上のためには、どのがん種においても早期発見、早期治療が求められる。特に肺癌においては根治手術可能な状態で見つかるものが少なく、より高感度な早期スクリーニング検査が確立できれば肺癌の治療成績を飛躍的に向上させることができる。T細胞受容体のがん抗原認識は癌の早期の段階から起こるとされている。このT細胞受容体の肺癌特異的なレパートリーを同定して、肺癌T細胞受容体パネルを作成できれば、肺癌の早期の段階においても高い感度で検出できる可能性がある。
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Outline of Annual Research Achievements |
肺癌においては根治手術可能な状態で見つかるものが30%程度に留まっており、より高感度な早期スクリーニング検査が確立できれば肺癌の治療成績を飛躍的に向上させることができる。T細胞を始めとした免疫微小環境の変化は癌の早期の段階から起こるとされており、特にT細胞上にあるT細胞受容体ががん抗原を認識することによりT細胞の免疫応答が開始されると考えられている。このT細胞受容体の肺癌特異的なレパートリーを同定して、肺癌T細胞受容体パネルを作成できれば、肺癌の早期の段階においても高い感度で検出できる可能性がある。本研究は、肺癌特異的なT細胞受容体の同定およびそれを利用した肺癌の新たなスクリーニング検査の開発基盤の確立を目指すものである。 本研究は、①肺癌のTCRレパートリー解析、②ctDNAの解析、③肺癌スクリーニング検査の開発の3段階に分かれており、現在①の肺癌のTCRレパートリー解析を行っているところである。肺癌の治療のために切除が行われる患者約60名の肺の凍結標本、周術期に同じ患者から採取された血液を収集し、得られた肺の凍結標本と末梢血からmRNA を抽出し、逆転写でcDNA を合成する。合成されたcDNAを第三世代免疫受容体解析法を活用してTCR遺伝子をバイアスをかけずにPCRで増幅後、次世代シークエンスでどのようなTCR が発現しているかを探索する。末梢血と肺とでレパートリーを比較し、血液中に存在し、かつ肺癌標本で多く発現しているTCRを肺癌候補遺伝子とする。現在目標の60例に向けて症例を集積しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当該研究の倫理審査の申請および手術検体による症例の集積に手間取っていたため研究の進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は手術患者からの同意が得られるように、しっかりと説明していく予定である。また、該当症例をもらさないように症例のピックアップにも務める予定である。
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