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幼若脳に対する全身麻酔薬の神経毒性と吸入酸素濃度との関連の解析

Research Project

Project/Area Number 23K15586
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 55050:Anesthesiology-related
Research InstitutionTokyo Medical University

Principal Investigator

魚島 直美  東京医科大学, 医学部, 臨床助教 (20792211)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Keywords神経毒性 / 吸入麻酔薬 / 幼若脳
Outline of Research at the Start

以前より全身麻酔薬は長時間暴露により中枢神経に影響を与える可能性が指摘され、現在臨床現場で広く用いられている全身麻酔薬が胎生期や幼若期の中枢神経におけるアポトーシス誘導を増加させることが報告されている。HIF (hypoxia- inducible factor)の発見に伴い様々な病態で低酸素状態が有利に働き、ミトコンドリア病モデルマウスにおいては高酸素環境下での育成による死亡率の上昇と低酸素環境下での死亡率の低下が報告されており、酸素濃度がひとつの因子と考えられる。本研究では、吸入麻酔薬が幼若脳に与える影響と高酸素あるいは低酸素環境下での効果を検討し、メカニズムの解明につながることを目指す。

Outline of Annual Research Achievements

以前より全身麻酔薬は長時間暴露により中枢神経に影響を与える可能性が指摘されている。近年になり吸入麻酔薬など現在臨床現場で広く用いられている麻酔薬が、胎生期や幼若期の中枢神経におけるアポトーシス誘導を増加させることが報告され、小児の脳の発達に悪影響を与える可能性があることが警告さている。
そこで全身麻酔薬による幼弱脳における神経細胞障害に関わる未解明な謎を解き明かすた
め、本研究では幼若マウスを用いて様々な酸素濃度環境下で全身麻酔薬を投与し、神経細胞の発達や細胞死・アポトーシス実行経路の解析を行った。
本年度はリアルタイムPCRを用いたサイトカインの発現を測定し解析を行った。生後4-5日のICRマウスに(a)50%酸素下で吸入麻酔薬セボフルラン2.5%を4時間吸入させた群、(b)21%酸素下で吸入麻酔薬セボフルラン2.5%を4時間吸入させた群、(c)17%酸素下で吸入麻酔薬セボフルラン2.5%を4時間吸入させた群、(d)21%酸素を4時間吸入させた群を用いて実験を行った。4時間後に大脳を取り出し、リアルタイムPCRを用いてRNAの発現を調べた。神経成長に関わるNlgn1, PSD95, Aif1および炎症性サイトカインのIL-1b, IL-6, Bax, Bad, Bcl-2, TNFaを測定した。炎症誘発性サイトカインのIL-6とアポトーシス促進に関わるBadはセボフルランなしの群に対して、 セボフルランありの群では有意に発現量が増加していた。また有意差はみられなかったが、炎症性誘発性サイトカインのIL-1bおよびTNFaでも同様の傾向が確認された。神経成長に関わるPSD95は(a)50%酸素下でセボフルランを投与した群に対して有意に、(c)17%酸素下でセボフルランを投与した群で発現量の増加がみられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は実験系の確立と、リアルタイムPCRによるRNA発現の解析を行った。
本年度に計画していたをCelestinblue-acid fuchsia染色と免疫染色は次年度にする予定である。

Strategy for Future Research Activity

本年度の結果から、高濃度酸素化での吸入麻酔薬の投与は炎症誘発性サイトカインの発現を促し、神経成長を妨げる可能性があることが分かった。
次年度ではたんぱく発現の測定や、細胞の染色等を行い詳細なメカニズムを解析するとともにCypD KOマウスを用いた実験も予定する。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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