Project/Area Number |
23K15606
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 55050:Anesthesiology-related
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
月本 翔太 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (40790762)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | レミマゾラム / 抗酸化作用 / 電子スピン共鳴法 / 抗炎症作用 / 末梢性ベンゾジアゼピン受容体 / Translocator protein / 樹状細胞 / 免疫 |
Outline of Research at the Start |
2020年に発売されたレミマゾラムは、臨床の現場で循環動態を安定させやすい持続投与可能な麻酔薬であるという大きなメリットが存在する。私は、なぜ循環動態を安定させることができるのか、という問いに対し、様々な臨床研究を行ってきた。その中で自律神経活動性に着目したり、非観血的に心拍出量などを計測したりする中で、麻酔薬投与後に炎症反応が変化していることを見つけた。この変化は、同じベンゾジアゼピン系薬のミダゾラムには樹状細胞に存在するTSPOに働き、炎症作用を抑えることは見つけられている。本研究において、サイトカインにも着目し、レミマゾラムによる抗炎症作用を解明することを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年4月に近畿大学から神奈川歯科大学へ異動となったが、研究体制は維持したままである。近畿大学で得られた全身の炎症反応に関する臨床データ(主に、C反応性たんぱくの変化や末梢血液像の割合変化など)から、CRP産生抑制がみられることが分かっていた。しかしながらこの機序は不明であった。科学研究費申請時点で細胞レベルでシグナル伝達系やサイトカイン産生を追いかける予定であったが、異動先の神奈川歯科大学に電子スピン共鳴装置があり、抗酸化作用を計測できる実験施設があった。ヒドロキシラジカルを代表とする活性酸素種(ROS)による酸化作用によって炎症反応が生じていることはこれまで知られているが全身麻酔の分野ではあまり検討されていない。2023年度は抗酸化作用によるCRP産生抑制に着目し、研究を進めるに至り、2024年3月にその結果をImmunity, inflammation and disease誌に投稿した(S Tsukimoto, et al. “Anti-inflammatory potential of remimazolam: A laboratory and clinical investigation.” Immunity, inflammation and disease vol. 12,3 (2024): e1218. doi:10.1002/iid3.1218)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
異動もあり、当初の予定していた研究内容と一部修正した部分もあるが、全体としては順調に研究は進んでいると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、2023年度に行った抗酸化作用によるCRP産生抑制に関して、サイトカインやシグナル伝達系に着目して研究を行っていく予定である。まずはin vitroから始まり、可能であれば動物実験が行うことができればよいと考えている。
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