Project/Area Number |
23K15639
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56010:Neurosurgery-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
杉井 成志 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (10851090)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 悪性神経膠腫 / 三次リンパ様構造 / 浸潤白血球 / 抗腫瘍免疫 / 腫瘍浸潤白血球 / 3次リンパ様構造 |
Outline of Research at the Start |
固形がんの周囲では3次リンパ様構造(TLS)というリンパ節に類似した構造が形成され、これが腫瘍微小環境において抗腫瘍免疫に関与するとされる。膠芽腫でもTLSが形成されるという報告があるが、膠芽腫におけるTLSの機能等に関する研究は未だ不十分であり、予後との関連もわかっていない。 脳には、リンパ節などの2次リンパ器官が存在しないことから、TLSが抗腫瘍免疫の開始や維持に重要な役割を担っている可能性が考えられる。 本研究では、膠芽腫におけるTLSの局在や機能と腫瘍浸潤白血球との関係性を解明し、腫瘍微小環境が膠芽腫の免疫治療への反応性や予後に与える影響を明らかにすることである。
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Outline of Annual Research Achievements |
・膠芽腫患者における臨床情報の集積: 患者背景や行った治療などの臨床情報を収集するためのglioma listの作成を行った。また患者の予後も評価できるように引き続きフォローアップを行っていく予定である。 ・ヒト脳腫瘍検体からの浸潤白血球抽出の条件検討:臨床検体なので、腫瘍の硬さや壊死の多寡などの状態はさまざまである。解析ができるような白血球抽出の条件設定のための予備実験を繰り返した。また、症例によっては浸潤リンパ球の数自体が非常に少ない場合や、死細胞が非常に多い場合、また腫瘍細胞をうまく除去できない場合があり、それらの状況したでも解析ができるように備えていきたい。安定して抽出するために、市販のキットとの比較も今後行っていくことを考えている。 また、文献検索の結果、腫瘍自体の採取方法にも変更を加えて検討することも考えている。して術中に超音波破砕機を使用して腫瘍を摘出した検体を用いてもフローサイトメトリーが可能であった報告があり、超音波破砕吸引で生じた液から白血球が回収可能かも試していく予定である。 ・フローサイトメトリーのパネルの条件設定など:腫瘍に浸潤している白血球の種類や量を評価するには複数の表面抗原を染め分ける必要がある。それぞれが有効に測定できるように試薬の条件設定やパネルの組み合わせなどをおこなった。negative controlとの比較設定も行う必要があり、条件設定にはまだ時間がかかると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究者の異動(院内での配置転換)により研究にさけるエフォートが減ってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の職場環境にも慣れてきたため、今後研究を行う時間を設けていく。
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