Project/Area Number |
23K15663
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56010:Neurosurgery-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
石崎 友崇 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (50970125)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | SEEG / fMRI / 脳磁図 / コネクトームマップ / 定位的脳深部焦点離断術 / てんかん / 不随意運動 / 脳内ネットワーク / 機能的脳神経外科 / 神経生理 |
Outline of Research at the Start |
島回、視床などの脳深部構造はてんかんの神経回路上、重要な中継点であり、多くの生理的機能を有している。脳深部構造が焦点となるてんかんの焦点切除術は侵襲度が高く、発作抑制率は低い。そこで申請者は、①定位的頭蓋内脳波、機能的MRI、脳磁図を複合的に解析して脳深部構造のてんかんコネクトームを可視化し、②発作伝播経路となるネットワークのみを定位的ラジオ波凝固術によって局所的に離断することで低侵襲に高い発作抑制効果が得られると考えた。ネットワークの離断という新たなコンセプトの定位的深部焦点離断術を学術的に確立することができればてんかん外科の領域に新たな治療選択肢を提案することが可能となる。
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Outline of Annual Research Achievements |
(a)SEEG 2023年度は新たなSEEG施行が12件であり、その全てでマッピングを行っている。特に島回のマッピング件数が増えており、特徴的な刺激所見を得ることができた。また、現在視床のSEEG研究の倫理申請が最終段階に進んでおり、間もなく、視床に対してもSEEGデータを収集することが可能となる予定である。視床SEEGは2023年医本邦で新たに認可されたてんかんに対する視床前核DBSに関連した研究でもあり、興味関心の集まっている分野である。視床SEEGはこれまでにまとまった数で施行された報告はないため、症例数を重ねることで得られるデータは貴重なものとなる。視床SEEGの結果がDBSの予後につながるかどうかの解析を進めるよう前向き研究を組んた。また、解析手法の一つとして新たにepileptogenicity indexを加え始めることとした。 (b)fMRI 2023年度は15件が施行された。FCOR解析を順次進めている。また、ハブ解析についても新たな観点での解析を現在試験中である。 (c)脳磁図 脳磁図を用いた内側側頭葉てんかんに対するネットワーク解析についての論文をScientific Reports誌に発表した。 (d)個人コネクトームマップ SEEGを行った患者についてコネクトームマップを作成した。 定位的深部焦点離断術を行い、Seizure誌に報告を行った。 (e)術後評価 術後1年の検査入院を進めており、順次臨床データを収集している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
症例数については各検査ともに予定通りの進み具合である。 本研究テーマについてすでに2報の論文を発表できたことは順調なペースと判断される。
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Strategy for Future Research Activity |
SEEGを用いた皮質刺激マッピングで明らかにするてんかんコネクトームで、興味深い結果が得られる可能性が出てきており、SEEG症例を増やすことでより確かな結果を得たいと考えている。 fMRIのFCOR解析をSEEGと組み合わせた形でできないかを現在検証中である。 脳磁図は今回発表した論文と同じ手法を用いて側頭葉-前頭葉間のコネクトームに特に着目して明らかにしたいと考えている。 定位的深部焦点離断術は対象部位を拡大することで新たな知見を収集し、論文化を目指している。
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