Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
脳梗塞は、心原性や動脈硬化性といった病型ごとに予防法が異なるため、病型同定が重要であるが、約3割は原因不明である。脳梗塞に対する血栓回収療法が普及したことにより、閉塞部血栓の解析が可能となった。しかし、これまでの病理学的形態による解析では病型との関連が示されていない。一方、血栓形成に免疫が大きく関与する「免疫血栓形成」という新概念が提唱され、脳梗塞病型ごとに免疫血栓形成メカニズムが異なることが明らかになりつつある。本研究では、包括的代謝物解析であるメタボロミクスを血栓解析に応用し、免疫血栓形成に注目して病型特異的な代謝変動を解明することで、脳梗塞病型同定につながるバイオマーカーを探索する。