Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本邦で約2530万人と推定される変形性膝関節症の病態に重要な役割を果たす転写因子NF-κBは、加齢に伴い増加するDAMPsや歯周病等に伴うLPS等によりtoll like receptorを介して軟骨変性を促進する。当グループが見出したMHP1は、RANKL-RANK結合阻害と、LPSとCD14の結合阻害という二つの異なるNF-κB経路の選択的阻害というユニークな特徴を有し、かつR-SpondinとLGR4の結合を阻害することでWnt/β-cateninシグナル(軟骨変性を促進)も抑制する。以上よりMHP1は変形性膝関節症に対しての有効性が期待される。