Project/Area Number |
23K15705
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56020:Orthopedics-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
照川 ヘンド 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (80975376)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 閉経後骨粗鬆症 / アネキシンA1 / 骨粗鬆症 / 骨リモデリング / 免疫細胞 |
Outline of Research at the Start |
免疫細胞であるマクロファージや好中球から分泌されるアネキシンA1には、炎症を抑える効果が知られている。我々は、骨周囲で炎症が起こり骨吸収が起こる「病的骨吸収」を、アネキシンA1が予防することを以前報告した。本研究では、アネキシンA1が全身性に骨量が減少する「骨粗鬆症」に対しても有効な治療法となるかを検証する。骨粗鬆症モデルマウスに対してアネキシンA1を投与する群と投与しない群とを作成し、その骨量を比較する。
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Outline of Annual Research Achievements |
12週齢雌マウスの両側卵巣を摘出(OVX)し閉経後骨粗鬆症モデルマウスを作製した。術後2日目からアネキシンA1(0.1mg/kg)を週3回腹腔内投与し(A群)、術後28日目に大腿骨を採取した。Negative controlとしてPBS投与群(P群)、positive controlとして抗RANKL抗体投与群(R群)を設定した。採取した大腿骨は、マイクロCTによる骨量評価および組織学的評価をそれぞれ行った。 マイクロCT評価では、P群と比較してA群およびR群では骨量が著明に高値であった。A群とR群とに間に差はなかった。TRAP染色評価でも、P群と比較してA群およびR群では骨吸収領域および破骨細胞数が低値であった。A群とR群との比較ではR群の方が有意に低値であった。また免疫染色では、骨細胞におけるPodoplanin染色陽性率がA群で高い傾向にあった。 続いて、アネキシンA1ノックアウトマウスに対しても、同様に閉経後骨粗鬆症モデルマウスを作製し、アネキシンA1の腹腔内投与を行った。その結果、アネキシンA1ノックアウトマウスにおいても、アネキシンA1の外的投与によって骨量減少が緩和される結果であった。以上の結果から、①アネキシンA1が抗RANKL抗体と同様の強い骨吸収抑制・骨形成促進効果を有すること、②その機序としては抗RANKL抗体のような破骨細胞の協力な分化抑制作用だけではないこと。以上の2点が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
モデルマウスを用いたin vivo実験について、仮説通りの結果を得られている
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Strategy for Future Research Activity |
野生型マウスおよびノックアウトマウスから骨芽細胞、骨細胞を単離し、in vitro検証をすすめていく予定である
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