Anatomical double-tunnel reconstruction of coracoclavicular ligament
Project/Area Number |
23K15719
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56020:Orthopedics-related
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
杉 憲 札幌医科大学, 医学部, 助教 (60972792)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 肩鎖関節脱臼 / 靭帯断裂形成手術 / 動態解析 / 肩鎖関節 / 解剖学的 / 靭帯再建 / 関節鏡 |
Outline of Research at the Start |
肩鎖関節脱臼に対する治療は様々な術式が報告されるものの、現状では回旋制動力が問題である。そこで我々は烏口鎖骨靱帯の構成要素である円錐靱帯・菱形靱帯に着目し、技術的な工夫により解剖学的に再建する方法を考案した。本研究では全身解剖標本を用いた解剖学的靭帯再建術を施行し、実際の手技として理想的な位置に骨孔作成が可能であるかの妥当性を検討する。また未固定凍結人体標本を用いて、この靭帯再建における制動力の定量評価を計画している。さらに実際の肩鎖関節脱臼症例に対して本術式を施行し、その臨床成績及び生体内三次元動態解析を行う。これら3つのアプローチにより、新たな術式の可能性について検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
肩鎖関節脱臼症例に対する解剖学的靭帯再建術について検討を開始した。 まずは臨床応用に向けた妥当性の検討として、Thiel法による全身標本を用いて理想的な体位の検討を行った。これは骨孔作成やガイド挿入時において、肩甲骨位置や頭頸部位置が手技に大きく影響すると考えられたため、当初予定していたビーチチェアポジションに加えて側臥位における検討を行った。どちらの体位も手技自体は可能であることを確認したが、ビーチチェアの際は頭頸部位置に留意しなければ骨孔作成に影響を及ぼすことがわかった。 また肩鎖関節脱臼症例のバイオメカ研究においては、予備研究を進めることで理想的な座標系設置を検討し、ロボットへの固定・動作の確認を行なった。 動態解析については、3Dスキャン&イメージングソフトウェアを購入した。実際の肩鎖関節脱臼症例はまだ少数しか集められていないため、まずは過去の研究で用いた健常者データを参考に、肩鎖関節における3D/2Dレジストレーション法を用いた検討を行なった。これにより挙上動作における烏口鎖骨間の距離が角度と共に変化することを定量的に確認した。 令和5年度後半からは、2例ではあるものの本術式の臨床応用に成功した。この際、脱臼症例の動態データを採取したので、今後手術前における動態解析を予定している。まだ数ヶ月の段階で臨床成績を評価するには時期尚早であるものの、超短期成績としては矯正損失は見られていない。よって急性期肩鎖関節脱臼症例に対して、現時点では有用な方法と考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していたThiel法による模擬手術は、当院サージカルトレーニングに合わせて検討予定であったものの、令和5年度は使用可能な検体数が少なく統計解析が可能なまでのデータが揃わなかったため、体位による手技の影響について確認するに留まった。 その他、新鮮凍結標本によるバイオメカ研究に対しての予備研究や、肩鎖関節脱臼症例のデータ収集・臨床応用など、当初の予定通り着実に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
まずThiel法を用いた妥当性についての検討は、今後もサージカルトレーニングを通じてデータ収集を継続するほか、未固定凍結人体標本の使用も視野に入れて検討を行なっていく。 バイオメカ研究については座標設定とロボット操作の詳細について、エンジニアと更なる論議を重ねて令和6年度からデータの収集を開始していく方針である。 また肩鎖関節脱臼症例のデータ収集・臨床応用を、さらに進めていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)