Project/Area Number |
23K15779
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56030:Urology-related
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
加賀 勘家 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (80584812)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 超音波排尿流ベクターフローイメージング法 / 前立腺肥大症 / 尿流動態 / 経尿道的前立腺吊上術 / CE-UroVPI |
Outline of Research at the Start |
研究目的を達成するため、以下の計測・解析を行います。 I.前立腺肥大症の経尿道的手術中に、超音波排尿流ベクターフローイメージング法(CE-UroVPI)を用いて手術中の尿の流れの変化を逐一計測します。 II.計測データから、手術開始より終了までの尿流の減弱に関わる渦流の発生部位や尿流全体のエネルギーロスを視覚的に理解できるようにデータ解析を行い、排尿効率の高い理想的な前立腺部尿道の内腔イメージを構築します。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、造影剤を用いた超音波排尿流ベクターフローイメージング法(Contrast-Enhanced Urodynamic Vector Projectile Imaging; CE-UroVPI)という計測方法を用いて、これまで計測不可能であった前立腺肥大症の経尿道的手術中のリアルタイムでの尿道の形態変化を可視化することを目的としている。この研究は、従来の術式の改良に伴う再手術率の低減と、手術経験の少ない術者でも良好な手術成績を得られるような術中画像誘導システムの開発を目指している。 本年度は研究実施計画書に従い、4例の症例データを収集した。計測対象とした術式は、経尿道的前立腺吊上術である。経尿道的前立腺吊上術とは、2022年に保険収載された前立腺肥大症の低侵襲手術である。尿道内にインプラントを複数箇所留置し、前立腺内の尿道を吊り上げて広げ、尿勢を改善させるというコンセプトの術式である。手術終了までの工程が少なく、手術開始前と1つの手技が終わるごとに尿道内を流れる造影剤をCE-uroVPIでリアルタイムに計測した。 随時、画像解析中であるが、まだ統計学的に解析できるほどのデータは揃っていない。しかし、計測時に1つの手技が終わるごとに前立腺内の尿道の形態が変わり、排尿効率の良い尿道に変化している実感は得られている。 次年度も症例データの収集を行い、統計学的解析の精度を向上させ、効率的に研究を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウイルス感染症は5類感染症に移行したが、いまだ院内で複数回のクラスターが発生してしまい、その都度感染管理の都合から手術日程を再考する必要があったため、症例のデータ収集が遅れている。 また、経尿道的前立腺吊上術は保険診療上、合併症などの理由で他の前立腺肥大症手術ができない症例を対象としている。そのため、前立腺肥大症症例全例に実施するわけにはいかないので、症例データ収集が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度も経尿道的前立腺吊上術の計測データ収集を行い、症例数を増やして解析の精度を高めたい。症例収集の進捗はやや遅れているが、当初想定していたよりも1例から得られるデータ数が多いことが判明したため、データの質で本研究の不足している面を補いたいと考えている。
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