Project/Area Number |
23K15780
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56030:Urology-related
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
梨井 隼菱 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (90922427)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | アミノ酸トランスポーターLAT1 / 前立腺癌 / カバジタキセル |
Outline of Research at the Start |
一般的に癌細胞は、増殖や転移のために大量のアミノ酸を必要とする。アミノ酸を細胞内に取り込むアミノ酸トランスポーターのうち、LAT1は癌細胞において発現が上昇している。進行した前立腺癌である去勢抵抗性前立腺癌に対して、カバジタキセルという抗がん剤治療が行われるが、薬剤耐性が課題である。そこで本研究ではカバジタキセル耐性の前立腺癌細胞を用いてLAT1の機能を解析する。またLAT1の特異的な阻害剤であるJPH203を投与して、癌細胞の増殖に与える影響を調査し、LAT1が有効な治療標的になるかどうか探求することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
PC3とDU145のカバジタキセル耐性株(TxR/CxR)におけるLAT1の発現をRT-PCR、Westernblotにて確認し通常株と比較した。その結果LAT1が通常株と比べて、カバジタキセル耐性株において発現が有意に上昇していることを確認した。またLAT1発現をコントロールしているとされる転写因子であるATF4の発現が、特異的阻害剤であるJPH203の投与により上昇することを確認した。 また培養細胞株にJPH203を投与し、増殖、遊走、浸潤能への影響を調査した。JPH203の投与は、カバジタキセル耐性前立腺癌細胞株の増殖を有意に抑制した。JPH203の増殖に対するIC50を求めた。LATのSiRNAの投与を行い、JPH203の投与と同様に増殖を抑制することを確認した。同様に、JPH203の投与は遊走、浸潤を濃度依存的に抑制することを確認した。またウェスタンブロットにおいても、JPH203の投与はEMT経路のタンパク質の発現を抑えることを確認し、メカニズムの解明を行った。 さらにかずさDNA研究所へコントロール群と、JPH203投与群の細胞検体を送付し、細胞周期、アポトーシスの変化を確認した。JPH203の72時間の投与は、カバジタキセル耐性株の細胞周期を停止することを確認した。加えて、JPH203の投与は、カバジタキセル耐性細胞株のアポトーシスを誘導することを実証した。 同時にIn Vivo実験を依頼するXu助教(大阪大学生体システム薬理学)に細胞株を送付した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね研究計画に沿って研究を行い、成果を確認できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
LAT1の下流シグナルの探索を行うため、耐性株に対してJPH203を投与し、RNAとタンパクを回収、かずさDNA研究所へ送付しRNAseq解析とリン酸化プロテオーム解析を依頼する。その結果をGO解析、パスウェイ解析などを用いて分析し、LAT1の下流シグナル同定を行う。またin vivo実験では、Xenograftモデルへ移植後JPH203を投与した耐性株細胞を回収、パラフィン包埋し、LAT1やmTOR経路、Ki67の免疫組織染色を行って変化を確認する。
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