Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
子宮癌肉腫は、上皮性の癌腫と非上皮性(間葉系)の肉腫が混在した、「腫瘍の不均一性」を呈する稀少かつ化学療法抵抗性で予後不良な子宮体部腫瘍である。近年のゲノム解析にて癌腫と肉腫が単クローンから発生し、肉腫への分化には遺伝子変異はほとんど関与せず、上皮間葉転換が関与することが示唆された。申請者はこれまでに、上皮間葉転換による免疫抑制機構の研究を行っており、子宮癌肉腫における「免疫学的不均一性」の存在に注目した。本研究では、子宮癌肉腫において上皮間葉転換による免疫抑制のメカニズムを解明し、新たな免疫治療戦略を確立することを目的とする。