Project/Area Number |
23K15830
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
真壁 友子 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50851086)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 子宮内膜症 / 免疫 / NK細胞 / endometriosis / single cell analysis / peritoneal macrophage |
Outline of Research at the Start |
生殖年齢の子宮内膜症患者における病態の慢性化は、疼痛や不妊の原因となるとともに、癌化リスクの上昇も伴い、その病態解明や治療法の確立は喫緊の課題である。本研究では子宮内膜症患者のNK細胞の活性化調整に関して、NK細胞内での代謝に注目して研究を行う。まずマスサイトメトリーであるCyTOFを用いて、NK細胞の分化や活性化と代謝関連酵素の活性化を単一細胞レベルで解明する。さらに子宮内膜症患者に特徴的なNK細胞分画を対象に、メタボローム解析を用いて代謝産物を定量化し、内膜症患者におけるNK細胞機能障害の原因となる代謝経路を同定する。
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Outline of Annual Research Achievements |
当院で腹腔鏡手術を施行した子宮内膜症Ⅲ,Ⅳ期の患者、Ⅰ,Ⅱ期の患者、コントロール患者(良性卵巣腫瘍や子宮筋腫等)の腹腔内貯留液、末梢血を回収した。検体数は20検体ずつとした。腹腔内貯留液、末梢血はRBC lysis buffetによりRBCを除去したのち、血球成分を遠心分離により回収した。続いてFicoll-Paqueを用いた比重遠心により単核球成分を単離し、細胞数は1×105-1×106となるよう調整した。 単離した単核球をマスサイトメトリーを用いて単一細胞解析を施行した。 NK細胞分画マーカーとして、CD3, CD56, CD16, CD57を用いて単離した。N K細胞内代謝マーカーとして、GLUT1, CD98(選択的アミノ酸トランスポーター)、CPT1a、CytoC, HIF1a, GAPDH, mTOR, pERK, pCREBをそれぞれ設計した。現在結果の解析中であり、子宮内膜症の病気によるN K細胞活性の違いを明らかにし、子宮内膜症の発症や進展メカニズムについて更なる検討を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
検体の収集に予定よりも期間を要しているため
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Strategy for Future Research Activity |
K細胞は、子宮内膜症や子宮内膜症関連がんの病態に密接に関わっていると考えられ、NK細胞の活性化調整機構に着目することで子宮内膜症の病態解明のみならず治療法開発の糸口となる可能性があり、解析を進める予定である。
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