Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
子宮頸部の分葉状頸管腺過形成(LEGH)は成人女性の0.8%程度にみられる変化で、子宮頸部腺癌の20-25%を占めるHPV非依存性腺癌の前駆病変であるが、有効な検診法や予防法はない。HPV非依存性子宮頸部腺癌の罹患数・死亡数の減少、妊孕性の温存のためには、LEGHが癌へ進展するリスク評価法を確立する必要がある。本研究ではHPV非依存性子宮頸部腺癌の早期診断および最適な患者管理アルゴリズムを提唱することを目的として、LEGHの長期観察データベースから、その自然史を明らかにし、次世代シークエンス法を用いた分子遺伝学的背景の網羅的な解析により、発癌リスクの指標となるバイオマーカーの同定を試みる。