Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
内耳自己免疫病の治療には免疫抑制剤などが使用されるが、免疫抑制剤は副作用が強く、長期投与が難しくなる事が多々ある。我々は、長期投与でも副作用の報告の無い、抗酸化または抗炎症効果をもつ水素が免疫抑制剤の代わりになりうると考えた。当グループで開発したシリコン製剤は経口投与によって持続的に腸管で多くの水素を発生する事ができる。Ⅱ型コラーゲン感作自己免疫性疾患関節リウマチモデルマウスは、内耳障害も併発する事から内耳自己免疫病との関連性が示唆されている。本研究では、内耳自己免疫病モデルとなりうる関節炎モデルマウスを用いて、シリコン製剤の長期投与が、内耳自己免疫病の症状に対して有効性を示すか解析を行う。