Project/Area Number |
23K15875
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
笹野 恭之 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (20806640)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | メニエール病 / 腸内細菌叢 / 内リンパ水腫 |
Outline of Research at the Start |
メニエール病は原因不明とされており、メニエール病患者の内耳において内リンパ水腫が生じていることが判明しているが、それ以外は未解明である。近年腸内細菌叢とさまざまな疾患の関連性が明らかになりつつあるが、メニエール病の関連はこれまでに報告がない。今回の研究は、メニエール病の症状の重症度や時期により、腸内細菌叢が変化するかを検討することおよび、マウスを用いる実験にて腸内細菌叢の変化によってめまいや難聴の症状が変化するかを検討することが目的である。 メニエール病と腸内細菌叢の関連が明らかになれば、腸内細菌の調節による治療が可能となる可能性がある。
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Outline of Annual Research Achievements |
まず我々は先行研究として、メニエール病患者10人に対しての腸内細菌叢を調査していたが、今回の研究に際し以前のデータと健常者11名のデータとを比較し再度検討を行った。罹病期間と保有菌種数に負の相関を認め、健常成人の腸内細菌の1~4%を占めるAkkermansia 属が全症例で認められないという前回得た結果に加え、Butyricicoccus属の相対的存在量はメニエール病患者で増加しており、Butyricicoccus属の相対量は罹病期間と正の相関があることを新たな知見として得た。以上により全体的な保有菌数および目的とする腸内細菌叢を定めることが出来た。 この先行研究では重症例のメニエール病患者を対象としたが、メニエール病の重症度によって腸内細菌叢の比較や、メニエール病には発作期・間歇期があり、これらの時期での腸内細菌叢の比較、外科的治療が必要となった場合での手術前後での比較を検討することが本研究の目的である。 初年度として、大学の倫理委員会にてメニエール病と腸内細菌叢のディスバイオシスの関連性の臨床試験の承認を得た。検体採取に必要な採便管や脱酸素剤などの消耗品を選定を行った。また保存方法・保管場所・解析方法などを確立した。 また第82回日本めまい平衡医学会・学術講演会に参加し、メニエール病に関する知識を得た。 現在は症例の選定を行っており、Stage3の被検者1人に対し検体採取を行った。今後発作期・間歇期および経時的変化を行う予定である。次年度からは症例を集積しつつ、解析を並行して行う予定である。
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