Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
増殖性硝子体網膜症 (Proliferative vitreoretinopathy; PVR)は、網膜剥離の術後や眼外傷により眼内に増殖膜が形成され、牽引性網膜剥離を来たす非常に難治な疾患である。現時点での唯一の治療法は手術であるが、その視力予後は不良である。本研究では、重症度の異なるPVR患者から硝子体液を採取し、プロテオーム解析により硝子体蛋白の網羅的プロファイリングを行い、PVRの発症・進展に関与する蛋白を同定することを目的とする。これらの蛋白は治療標的の候補となりうるため、新規薬物治療開発に繋がり、将来、多くのPVR患者の予後改善に貢献することが期待される。