Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
難治性皮膚潰瘍の代表として、高線量の外部放射線被ばくを受けた結果生じる局所放射線障害(LRI)がある。放射線は照射部位の細胞DNAの損傷と炎症反応を起こし、周囲組織にも慢性血管炎や細胞間シグナル伝達によって治癒過程に影響を与える。今回提案するIL-12併用治療法の確立は、被ばくした局所組織のTh1/Th2のバランス是正による障害部位の慢性炎症の改善と、DNAの修復促進能によりLRIの治癒を促進すると期待される。本研究ではIL-12のLRI治癒促進効果について動物モデルを用いて検証し、他の疾患で有用性が認められているIL-12のLRIに対する放射線障害低減効果を明らかにする。