Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
歯根外部吸収は、歯根表面で起こる破歯細胞による硬組織の吸収である。歯根外部吸収はほぼ無症状で進行することが多く、治療法も明確には確立されていないため、進行を停止できなければその歯を失うこととなり、患者のQOLを著しく低下させる。本研究では、iPS細胞から標的細胞へと分化させ、遺伝子の網羅的解析を行う計画である。全身性強皮症のような全身疾患に関連する歯根外部吸収の遺伝的背景を明らかにすることで、現在は原因不明の歯根外部吸収に関しても、何らかの治療が可能になることが予想できる。