Project/Area Number |
23K16029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57030:Conservative dentistry-related
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
山下 慶子 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (50843538)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 歯周病原細菌 / 細菌間相互作用 / Fusobacterium nucleatum |
Outline of Research at the Start |
Fusobacterium nucleatum は,多様な菌種との共凝集能および細菌間相互作用を特徴とする歯周病原細菌であり,近年,様々な全身疾患への関わりも指摘されている。我々は,P. gingivalis およびF. nucleatum 両菌種との相互作用が示されているTreponema denticola に着目し,F. nucleatum とT. denticola の相互作用について解析することとした。本研究で得られる知見は,細菌因子の制御を目的とした歯周治療のみならず,F. nucleatum が関与する種々の疾患における,新たな治療標的検索の基盤となると考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,まずF. nucleatum とT. denticola の共凝集時におけるそれぞれの菌の遺伝子発現を網羅的に解析することにより,これらの菌種の細菌間相互作用に関わる可能性のある分子を,遺伝子レベルで明らかにする。 並行して,T. denticola との共凝集に関与する可能性のある,RadD,FomA,Fap2の欠損株,即ちF. nucleatum FN_0254欠損株,FN_0387欠損株,およびFN_0682欠損株をそれぞれ作出し,T. denticola 野生株との共凝集を評価することにより,F. nucleatum におけるT. denticola との共凝集に寄与する分子を同定する。 2023年度は,F. nucleatum 標準株とT. denticola 標準株の共培養を試みた。現在,両菌種の共培養に適切な培地の内容を検討しながら,安定的な共培養の系を検討しており,目標としていた,共培養時のtotal RNA を用いたRNA-seq 解析には至っておらず,来年度の課題とする。 また,F. nucleatum において,T. denticola との共凝集に関わる可能性のある3種のアドへジン欠損株をそれぞれ作出するため,targeting vector を作製している。作製は順調に進んでおり,2024年度には欠損株作出に進む予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度に終了を予定していた,F. nucleatum 標準株とT. denticola 標準株の共培養時のtotal RNA を用いたRNA-seq 解析が行えなかったため,やや遅れているとした。安定した共培養の系を確立することに予想以上の時間を要している。共培養の系は当初の計画からは半年程度遅れているが,欠損株の作出準備に関しては,概ね順調に進んでいるといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きF. nucleatum アドへジンの欠損株作出を行う。また,共培養の系については培地冶培養条件の検討を続け,RNA 抽出までを2024年度の前半までに終了する予定である。
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