Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
口腔カンシジダ症は高齢者に多い疾患であり,原因真菌の C.albicansは誤嚥による真菌性肺炎などを引き起こす。近年,バイオインフォマティクス技術の発展に伴い,唾液中ムチンの抗菌・抗真菌作用ドメインが特定され,ヒト唾液中に含まれるムチン(MUC7)が,抗菌・真菌作用をもつヒスタチンに非常に高い相同性の塩基配列の一部を持つことが明らかになってきた.そこで本研究では,ヒト唾液中のムチン(MUC7)に 着目し C.albicans を始めとした真菌感染症との関連を動物実験により明らかにすることで,MUC7 合成ペプチドの口腔真菌症に対する新規創薬としての可能性を検討することを目的とする.