The recovery mechanism induced by normal occlusion on mild cognitive impairment
Project/Area Number |
23K16102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57050:Prosthodontics-related
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
前芝 宗尚 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (90964338)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | アルツハイマー型認知症 / 口腔粘膜 / 義歯装着 / 軽度認知障害 / Alzheimer's disease / Dementia / Normal occlusion / Cognitive impairment |
Outline of Research at the Start |
超高齢社会に突入した我が国において、認知症は健康問題だけでなく、医療費や介護など を含めて大きな社会問題となっている。近年、歯の喪失は、口腔機能の低下、社会活動の低下、健康寿命の低下などに関与すると共に、認知能が低下することが報告されている。 しかしながら、義歯による咬合支持により認知症の発症リスクを軽減可能という報告はあ るのもの、未だこの機序を含めて明確な医学的実証を示すまでに至っていない。本研究は二種類のアルツハイマー型認知症モデルマウスを用い、歯の喪失後の咬合支持回復と認知能維持の相関を明確にし、アルツハイマー病発症リスクを予防・軽減する方法を提案することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
【目的】近年、歯の喪失は、口腔機能の低下、社会活動の下、健康寿命の低下などに関与すると共に、認知能が低下することが報告されている。しかしながら、義歯による咬合支持により認知症の発症リスクを軽減可能という報告はあるのもの、未だこの機序を含めて明確な医学的実証を示すまでに至っていない。本研究はアルツハイマー型認知症モデル(AD)マウスを用い、歯の喪失後の咬合支持回復と認知能維持の相関を明確にし、アルツハイマー病発症リスクを予防・軽減する方法を提案することを目的とする。特に発症有無に関与が高い時期、軽度認知症障害(MCI)時の歯の喪失後の咬合支持回復とアルツハイマー発症との相関を明確にすることを目的とした。 することを目的とした。 【方法】アルツハイマー型モデルマウス用い実験を行った。モデルマウスの上顎臼歯の抜歯群と抜歯2週間後にスーパーボンドにて下顎臼歯にワイヤー(1mm)接着により咬合支持回復群を作成した。その後コントロール群との3群を用いた。本研究では2ヶ月齢にて抜歯後、アルツハイマー発症による異常行動が誘 発 される前段階MCI(4-5ヶ月齢)を中心にその前の正常時(2ヶ月齢)、及び発症後(6ヶ月齢以降)の3タイムポイントにおいて解析を行った。 【結果と考察】MCI時に相当する4ヶ月齢のADマウスおいては抜歯により認知能を低下させたが、咬合により認知能の回復が認められた。一方、6ヶ月齢ADマウスでは、既に認知能が低下しており、抜歯による有意な変化は認められなかった。4ヶ月齢コントロールマウスでは抜歯に由来した有意な認知能低下は認められなかった。4ヶ月齢のADマウスおいて抜歯によって海馬におけるAD発症関連物質の変化を調べてみると、リン酸化Tauは優位に増加し、この増加は咬合支持回復によりわずかに減少した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
in vivo実験において、上記モデルマウスを用いてコントロール群、抜歯群、抜歯後咬合支 持回復群の3群に分けて、行動科学試験を用い認知能の評価を行った。行動科学試験は、短期記憶の評価として新規物質探索試験と社会性や長期認知能の評価として8方向性放射状迷路 試験を行いデータの取得を行ったことでほぼ予定どうり進行したと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
上記モデルマウスの海馬を回収後、認知能低下関連分子アミロイドβ、タウ(Tau)、および 関連酵素の発現変化、さらに認知機能低下関連分子の排泄・分解に働くMme、KLK7、 Ppp2caの発現と局在に関し、ウェスタブロット法、q-PCR法、および免疫染色法により解析 するを行う予定である。本研究では、アルツハイマー発症による異常行動が誘発される前段階MCI(4-5ヶ月齢)を中心にその前の正常時(2ヶ月齢)、及び発症後(6ヶ月齢以降)のマウスを用いて比較を行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)