Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
Lysyl Hydroxylase 2(LH2) は,コラーゲン分子間の架橋構造の物理的・機能的性質を規定しており,癌転移にも関わるという知見が報告された重要な酵素である.また,コラーゲン分子間のクロスリンクの質的・量的な違いは,コラゲナーゼによるコラーゲン切断に差が生じることから,線維化の原因の一つとされているが,詳細は不明である.胎生致死を回避するために作製したLH2コンディショナルノックアウトマウスでは,LH2をノックアウトすることで線維芽細胞の細胞遊走能が有意に亢進するため,皮膚や口腔粘膜に創部を形成し,その治癒過程の解析を行うことで, 創傷治癒のメカニズム解明することを目的とする.