Project/Area Number |
23K16118
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
梅田 浩嗣 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (90610618)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | hypertrophic scar / blood flow |
Outline of Research at the Start |
口唇裂術後創部にみられる肥厚性瘢痕は、発症のメカニズムが解明されていないため確立した治療法や評価法が得られていない。肥厚性瘢痕の発症には創部の毛細血管の血流低下が関与していることが示唆されるが、発症に至るまでの毛細血管の血流を継時的かつ定量的に評価した報告は未だない。本研究では、血流の定量的な解析が可能であり、全身性強皮症などの診断に使用される毛細血管顕微鏡を用いて、肥厚性瘢痕の発症と創部の血流との関連を評価し、かつ肥厚性瘢痕の定量評価システムを開発することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、口唇形成術を施行した口唇裂患者に対して、TOKU Capillaro(毛細血管顕微鏡)およびCapimetrics(解析用ソフト)を使用し、術創部の血流を継時的、定量的に評価する。またMexameter MX18(メラニン・紅斑ヘモグロビン測定[プローブ]、)、Multi Display Devices MDD4(マルチ皮膚測定器[デバイス])を使用し、皮膚色を構成するメラニンとヘモグロビンを吸光度により測定することで肉眼では評価が難しい皮膚色の定量化を行う。肥厚性瘢痕を認めた創部と通常の治癒を呈した創部における血流の差異と、健常側上白唇部を比較対象として創部の色調を経時的に測定した結果との相関関係を分析することにより、肥厚性瘢痕の発症と創部の血流との関連を評価し、かつ肥厚性瘢痕の定量評価システムの開発を行う。測定は口唇形成術施行前日および、術後の設定した時期に測定する。血流の測定は、アタッチメント先端を観察部に充て撮影を行う。続いてCapimetricsを用いて映像調整を行う。次にSpatial Correlation法を用いて血流の測定を行い、平均速度を求める。通常の治癒経過をたどった創部と、肥厚性瘢痕を呈した創部との血流(平均赤血球速度)を継時的かつ定量的に比較し相違を分析する。また、皮膚色の測定では、Mexameter MX18を用いて健常側上白唇部を比較対象として経時的に創部の色調を比較する。評価対象である皮膚において緑色である568nmと、赤色である660nmおよび近赤外光である880nmの3種類の波長を照射し、皮膚から反射した光の比率の差異からメラニン色素濃度、ヘモグロビン色素濃度を測定する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究当初の計画では、令和5年度に測定機器を購入し、データ収集を開始する予定であったが、令和5年度予算として計上されていた金額では研究に使用する機器全ての購入ができなかったため、前倒し支払い請求を行い、購入できたのは年度後半となった。そのためデータ収集は令和6年度から行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度より、データの収集を開始する予定である。その後、データの解析を行うことで肥厚性瘢痕の発症と創部の血流との関連を評価し、かつ肥厚性瘢痕の定量評価システムの開発を行う。
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