Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
ヘリコバクター・ピロリ菌は胃疾患の原因細菌であり、小児期に口腔を介して感染が成立すると考えられているが、感染メカニズムの詳細は解明されておらず、特にピロリ菌の感染の入口として考えられている口腔への定着メカニズムが未だ不明である。本研究では、ピロリ菌の初期定着部位として「齲窩」に着目し、齲窩を有する小児から唾液とデンタルプラークを採取するとともに齲窩から軟化象牙質を採取し、ピロリ菌およびミュータンスレンサ球菌の検出を行うことで、小児の口腔におけるピロリ菌の局在について検討する。また、検出されたピロリ菌やミュータンスレンサ球菌の遺伝子型を解析し、細菌叢の多様性とピロリ菌の関係性について検討する。