Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
小児において,痛みに対する恐怖心は成人よりも大きいものの,実際に感じる痛みは成人に比べ鈍感である。実際に,齲蝕に患児本人は気が付かず,学校検診やかかりつけ医での定期健診にて発見される場合や,かかりつけ医を持っていない患児は早期発見ができず,歯髄炎や根尖性歯周炎(C3)まで進行してようやく齲蝕があったことに気が付くという印象を多く受ける。そこで申請者は,痛覚情報を受容する三叉神経脊髄路核尾側亜核の神経活動に着目し,それらの局所神経回路メカニズムに幼若ラットにおける痛覚情報がどのように影響するか明らかにすることを目的として本研究計画を立案した。実験には光遺伝子技術と電気生理学的手法を導入する。