Project/Area Number |
23K16241
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57080:Social dentistry-related
|
Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
加納 慶太 大阪歯科大学, 歯学部, 講師(非常勤) (20929442)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
|
Keywords | 薬剤耐性 / 抗微生物薬 / 抗微生物薬適正使用 / 歯科口腔外科 |
Outline of Research at the Start |
2016年に厚生労働省から薬剤耐性(antimicrobial resistance:AMR)アクションプランが公表された。それ以降、本邦における抗微生物薬使用量は徐々に減少しており、目標値には届かないものの近いレベルに達している。一方で、使用量全体の約10%とされる歯科口腔外科領域では、セフェム系薬などの広域抗微生物薬からペニシリン系薬などの狭域抗微生物薬へ置き換わりつつあるものの、その総量自体にはあまり変化がみられないのが現状である。本研究は、臨床疫学的手法を用いて、歯科口腔外科領域における適正な抗微生物薬使用法を明らかにすることを目的とする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
現在、不適正な抗微生物薬使用を背景とした薬剤耐性菌と、それに伴う感染症の増加が世界的な問題となっており、本邦においても、2016年に厚生労働省から薬剤耐性(antimicrobial resistance:AMR)アクションプランが公表された(2023年更新)。それ以降、本邦における抗微生物薬使用量は徐々に減少しており、目標値には届かないものの近いレベルに達している。一方で、使用量全体の約10%とされる歯科口腔外科領域では、広域抗微生物薬から狭域抗微生物薬へ置き換わりつつあるものの、その総量自体にはあまり変化がみられないのが現状である。本研究は、臨床疫学的手法を用いて、歯科口腔外科領域における適正な抗微生物薬使用法を明らかにすることを目的とした。
2023年度は調査対象病院の臨床データを収集・解析し、後ろ向きコホート研究を行った。 歯科口腔外科領域における抗微生物薬使用は、感染症に対する治療的投与と手術部位感染(surgical site infection:SSI)予防的投与の2つに分けられる。本研究では予防的投与のうち、歯科口腔外科領域で最も使用頻度の高い「抜歯術」に焦点あて解析を行った。その結果、SSIと抗菌薬種類および投与量には有意な関連性を認めないことが明らかとなった。これは諸外国での多くの研究結果と一致するものであった。一方で、これら解析結果には多くのバイアスが存在することも明らかとなった。今後はそれらの調整を行い、更なる解析を実施する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、調査対象病院において比較的大きな臨床データを収集することができた。 またそのデータ解析を行い、研究結果を国際学会で発表した。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度に得られたデータの追加解析を行うとともに、その結果に基づいたRCT実施の準備を進めていく。また、得られた研究結果は、順次学会発表および誌上発表していく予定である。
|