Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
歯科受診を避けるほど、歯科治療に強い恐怖心をもつ人は日本の成人の約10%ほどと推定される。定期的な歯科受診を回避すると、結果的に口腔内環境の悪化を招き、口腔に関連する生活の質が低下する。そのため、歯科恐怖は社会的にも重要な病態である。歯科恐怖の形成要因は、苦痛な歯科治療経験などの環境要因(外的因子)と神経症傾向などの内的因子からなることが知られているが、その相互作用などについては不明である。近年、歯科恐怖に関わる感受性遺伝子が同定されてきている。本研究では歯科恐怖形成の遺伝・環境の相互作用を明らかにすることを目指す。成果は患者さんにあった治療法の選択法開発につながりうる。