Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究では、妊婦が安全にワクチンを接種するための科学的エビデンス構築を目的とし、独自に作製した神経分化トレーサーマウスを用いて、妊娠期の免疫応答を人為的にコントロールした際に児の神経発達にどのような影響が及ぶのかを明らかにする。妊娠期のどのような免疫活性化状態が神経発達影響のリスクを高めるのかを明らかにするとともに、そのメカニズム解明を試みる。さらに、獲得免疫誘導のみを残した状態で自閉スペクトラム症発症のリスク因子を抑制することが可能か否かを検証する。本研究で得られる知見は、妊婦を対象としたワクチンの安全性の担保や低リスクの接種方法の確立に多大な貢献をもたらすことが期待される。