Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
プラスチック廃棄物による汚染が世界的な環境問題になっている。細かくなったプラスチックは食物連鎖や大気汚染物を介して、ヒトに取り込まれており、最近ヒト血液中からプラスチック粒子が検出され、各臓器への移行及び深刻な健康影響の可能性について警鐘を鳴らした。一方、高齢化に伴い、アルツハイマー(AD)などの認知症の増加は国内外で大きな社会問題となっており、環境化学物質への曝露が神経変性疾患発症のリスク要因の一つであると考えられている。本研究では、ナノプラスチック曝露後中枢神経系への侵入、神経障害の誘導を調べ、その分子機構におけるグリア細胞活性化、神経炎症の役割を解明し、有効な防御戦略を調べる。