Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
カドミウムや鉛に代表される環境汚染重金属は、血管病変の発症・進展の危険因子であり、その発症・進展は、内皮細胞の障害が引き金となる。重金属による毒性をより現実的に理解するためには、重金属が標的とする生体内分子の同定とその毒性発現への影響の解明だけでなく、重金属の内皮細胞毒性に対する細胞外の微小環境変化の修飾作用に関する研究も必要である。本研究では、細胞外の増殖因子・サイトカイン、ATP・ADPなどの生理的な環境要因の変化に伴う、重金属毒性に対する内皮細胞の感受性の修飾様式、およびその責任分子を明らかにする。