Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
酸化ストレスは、がんを含む様々な疾患の発症・病態への関与が知られているにも関わらず、抗酸化サプリメントを用いた複数の臨床研究において、期待通りの結果が得られていないのが現状である。 この問題を解決し得る化合物として、青森ヒバの精油に含有する天然化合物であるヒノキチオールに着目した。本化合物は、酸化ストレスからの細胞保護効果を有しており、その効果は上記の臨床研究にも使用されたビタミンCよりも高かった。本研究は、ヒノキチオールの持つ高い細胞保護効果の分子基盤の全貌を明らかとすることを目的としており、その成果は酸化ストレスを原因・増悪原因とする疾患の予防法・治療法の深化が期待される。