Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
原発事故後10年以上を経たが、放射線被ばくでの直接の疾病や死亡は皆無で、これから起こる可能性も低い。しかし、福島では被ばくによる近未来の、あるいは子や孫など「次世代」への「健康影響不安」が続いている。その一因は過剰に危険を煽るメディアの報道や情報と考えられるが、最近の海外の研究では「健康不安」の上昇は心疾患発症率を上げることが判明しており、福島の状況は軽視できない。本研究では、福島と関東等での質問紙調査によって、現在の福島の放射線被ばくによる「健康影響不安」と「誤解」の現状を把握し、その要因を実証的に探る。健康不安の解消策につながる重要な知見を、社会に提供する。