住環境温湿度・皮膚温・脈拍変動の連続測定データを用いた高齢者熱中症予防法の開発
Project/Area Number |
23K16336
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58030:Hygiene and public health-related: excluding laboratory approach
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
田井 義彬 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (60812394)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 熱中症 / 脈拍変動 / 皮膚温 / 暑熱曝露 |
Outline of Research at the Start |
地球温暖化に伴う熱中症死亡数の増加を抑制するには、熱中症死亡の80%以上を占める高齢者で有効な予防法を確立する必要がある。高齢者の熱中症は家庭内、非労作時に発症しやすく、加齢による体温調節能や温度知覚の低下がその一因であると考えられている。しかし、熱中症予防の室温目安に関する科学的根拠は十分ではなく、体温調節能を反映した個別の暑熱曝露指標も確立されていない。
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Outline of Annual Research Achievements |
地球温暖化に伴う熱中症死亡数の増加を抑制するには、その大部分を占める、高齢者・非労作時・住環境内の熱中症に対して早期認知・介入を行う必要がある。 本研究では、装着型デバイスを用いて測定された皮膚温・脈拍・身体活動量データと、同時測定された家庭内温湿度データから、家庭内発症の熱中症予防に有効な室温・皮膚温基準を設定するとともに、周囲環境の温湿度・皮膚温が脈拍変動、熱中症発症に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。 初年度は、上記目的を達成するために必要な調査方法の確立を主眼とした。参加者数を限定し、高齢者における装着型デバイス長期使用の実現可能性、行動記録・熱中症症状記録を行うために作成した質問紙/日誌の実用性を検証した。加えて、同時期に多数の機器において、セットアップからデータ保存まで行う際の作業負荷を確認した。33名の参加者において、上記一連の過程を確認し、機器の不具合による一部のデータ欠測を経験したものの、機器の準備・実測・データ保存・データ分析の手順を滞りなく行うことを確認することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は33名の研究参加者において、研究実績の概要に記した一連の過程を実行、確認した。初年度の目標であった、35名には到達しなかったが、1名あたりの調査期間を予定していた7日間から20日間に延長して実行したことから、人日換算においては、目標以上の情報を取得することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降は、研究参加者数を1年あたり70名に増やして調査を継続する。家庭内の周囲温度のみでなく、外出中の周囲温湿度を測定するために携帯用温湿度計を導入し、住環境に入る前に屋外で受けた暑熱曝露についても定量を試みる。 研究参加者数が全調査期間で予定している50%に到達すれば、家庭内温湿度と脈拍変動の関連もしくは家庭内で測定された体表温度と脈拍変動の関連に関して分析を開始する。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)