慢性運動器痛の再発防止のためのセルフケア行動に関する選択メカニズムの解明
Project/Area Number |
23K16337
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58030:Hygiene and public health-related: excluding laboratory approach
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
陣内 裕成 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50805421)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 慢性運動器痛 / セルフケア / 行動モデル / 地域保健 / 慢性痛 / ロコモティブシンドローム / 運動器痛(腰痛・膝痛) / 予防行動 |
Outline of Research at the Start |
壮年期以降の腰痛や膝痛といった痛みは再発と寛解を繰り返し、その間には何らかのセルフケア行動を選択するが、必ずしも医学的病態・病理に基づいて行動を選択するとは限らない。このようなセルフケア行動の選択に影響する要因を解明できれば、効果的なセルフケア行動の普及・定着につながる。本研究では、一般化線形混合モデルや統合的行動モデルを用い、痛みの発生確率を変える行動の選択に影響する構成要因を体系的に調べる。それにより、人々が必ずしも病態理解にのみ基づいて行動を選択することを前提とせず、どのようにそのセルフケア行動を選んでいるのかという実態に基づく生活圏での公衆衛生アプローチに発展させることができる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、①地域住民における慢性運動器痛の再発と寛解の動態を疫学的に解明すること、②慢性運動器痛に対するセルフケア行動とその選択メカニズムを解明すること、である。①については、コホート研究を実施し、寛解と再発を高い頻度で繰り返す慢性運動器痛に対し、その有無を経年的に繰り返し測定し、発生確率として分析する手法を用いる。また、従来のセルフケア行動を強化する介入研究の多くは、参加率や遵守率を指標に、研究者が選択・計画した体操などの特定の行動の効果を評価することに主眼を当ててきた。しかし、セルフケア行動の好みや選択には個人差があり、そもそもその研究に参加しなければその行動を選択しない者も含まれていたはずである。そこで本研究では、症例対照研究を実施し、発生リスクの高い者とそうでない者が選択するセルフケア行動の違いを、寛解・再発別、重症度を考慮した分析も検討する。さらに、行動理論に基づき、セルフケア行動の選択に影響する要因を調べ、その選択メカニズムの解明を図る。
初年度にあたる2023年度は、設問項目の立案のため、統合的行動モデルを基本に、セルフケア行動の種類とその選択に関わる判断の確信度、意向、価値観に関する設問案を作成した。また、CIRCS対象地域において、慢性腰痛・膝痛の追跡調査を680名で実施でき、次年度に追加調査が可能となった。慢性腰痛は35.4%に、慢性膝痛は27.6%に認められ、機能不全状態にある者はそれぞれ8.8%、7.9%であった。5年以上持続する慢性腰痛は24.8%、慢性膝痛は13.2%に認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
準備状況の進捗がおおむね良好で、フィールドでの調査および追加調査が可能となっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
追加調査、および作成した問診票による予備調査を開始する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)
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[Presentation] 高齢期のフレイル判定と関連する壮年期の体格・病歴・生活習慣所見:15年間の長期後ろ向きコホート研究(CIRCS研究)2023
Author(s)
陣内裕成, 北村明彦, 村木功, 羽山, 寺田, 実奈 本田瑛子, 山岸良匡, 今野弘規, 岡田武夫, 木山昌彦, 磯博康
Organizer
第59回日本循環器予防学会学術集会
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