Project/Area Number |
23K16371
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58030:Hygiene and public health-related: excluding laboratory approach
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Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
矢澤 亜季 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 臨床研究センター, 疫学・予防研究部 特別研究員(PD) (00974130)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 認知症 / 低中所得国 / 深層学習 / 時計描画 / ベトナム |
Outline of Research at the Start |
初等教育を受けていない高齢者の割合が未だに高い低中所得国での疫学調査において、既存の神経心理検査では正確に認知機能を測ることが難しいとされる。本研究では、時計描画テストで取得した画像データに対し深層学習を応用することで、低中所得国での疫学調査において利用可能な認知機能の測定方法を検討する。 ベトナム農村部において、既存の神経心理検査に併せて時計描画データを収集し、深層学習によって時計描画から認知症確率を予測するモデルを作成する。質問紙調査にて、先行研究において既知のリスク要因に加え、ベトナム農村部に特有な健康決定要因を特定し、得られた認知症確率を予測する要因を縦断的に探索する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、申請者らが2019年から実施しているベトナム農村部でのカインホア心血 管疾患コホート研究(KHCS)の一部対象者を、認知機能サブコホートとして設定し、第2回調査(2024 年)において、既存の神経心理検査(対面式の認知機能テスト)に併せて時計描画データを収集し、1)ベトナム農村部における神経心理検査・時計描画の使用の妥当性を検討すること、2)その上で、深層学習によって時計描画から認知症確率を予測するモデルを作成すること、3)最終的には質問紙調査にて、先行研究において既知のリスク要因に加え、ベトナム農村部に特有な健康決定要因を特定し、得られた認知症確率を予測する要因を縦断的に探索することである。
今年度は第2回調査のための準備及び実施を主な目標とし、2023年度前半は、日本およびベトナム研究機関における倫理審査や、調査票・調査プロトコルの作成、日程調整などに費やし、2023年12月から2024年2月にかけ無事フォローアップ調査を完了した。2019年のベースライン調査に参加した3000名の内、2562名(85.4%)の追跡に成功した。現在認知機能検査及び時計描画テストの採点を含むデータベースの作成をベトナムの研究者と協力しながら行なっているところである。データベースが完了し次第、MMSE スコアと人の目で算出した時計描画スコアの分布がどの程度一致・乖離するか検討し、学歴や年齢層で層別化した比較や、他国でのスコアの分布と比較をすることで、ベトナム農村部でのMMSE、時計描画の使用の妥当性を検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度中に第2回調査を終えることができたので、おおむね順調と言える。本来はもう少し早い段階(2023年夏頃)に実施したいと考えて準備していたが、倫理審査に時間がかかったり、円安が刻々と進んだ影響で送金のタイミングが難しかったりと、年度末までずれ込んでしまった。しかし一度調査が始まってからはスムーズに進行し、上述の通り高い追跡率を達成することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り研究を進める。まずはデータベースを完成させ、ベトナム農村部でのMMSE、時計描画の使用の妥当性を検討した上で、来年度は深層学習を用いた時計描画のスコアリングに取り組む。
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